※この記事はプロモーションを含みます。
「家族でタイに移住したら、毎月いくらかかるのか」「最初にいくら用意すればいいのか」。子どもがいる家族ほど、お金の見通しが立たないと移住を決められません。
先に答えを言うと、バンコクで暮らす家族の生活費は、月10万〜15万バーツがひとつの目安です。ただし、金額を大きく左右するのは家賃と子どもの学費の2つです。子ども3人の場合、日本人学校かインターナショナルスクールかで、学費だけで年に100万バーツ以上の差が出ることもあります。
この記事では、家族でタイに移住するときの費用を「初期費用」と「毎月の生活費」に分けて整理します。子ども3人の5人家族を例に、学費の試算もしています。
この記事のポイント
- 家族の生活費の目安は月10万〜15万バーツ。ただし住む場所と学校で大きく変わる
- 初期費用は「ビザ」「学校」「住まい」「渡航・引っ越し」の4つに分けて見積もる
- インターナショナルスクールは、入学時だけで1人26万〜45万バーツ程度かかることがある
- 日本人学校は、2026年度で入学金16万バーツ+授業料年14.6万バーツ
- 医療・保険、ビザの更新、一時帰国の費用も忘れずに見込む
家族でタイ移住するときの初期費用
初期費用は、移住の前後にまとめて出ていくお金です。家族の場合は人数分かかる項目が多いため、項目ごとに「人数で増えるか」を意識して見積もると、漏れを防げます。
初期費用は4つに分けて考える
家族の初期費用は、次の4つに分けると整理しやすくなります。
| 項目 | 主な中身 | 人数で増えるか |
|---|---|---|
| ビザ | 申請料、資金証明として残高を確保するお金 | 増える |
| 学校 | 申込料、入学金・登録料、デポジット | 子どもの人数分増える |
| 住まい | 契約時の費用、家具・家電、生活用品 | 間取りが広くなる分増える |
| 渡航・引っ越し | 航空券、荷物の発送、到着直後の滞在費 | 増える |
このうち、家族で特に大きくなりやすいのは学校です。インターナショナルスクールを選ぶと、入学時の費用が子ども1人あたり数十万バーツになることがあります。
ビザ費用は人数分かかる
ビザの申請料は、主たる申請者だけでなく、配偶者と子どもも1人ずつかかります。在東京タイ大使館の案内では、ノンイミグラントビザはシングル(90日)11,000円、DTVは52,000円です。5人家族なら、それぞれ55,000円、260,000円になります。
DTVのように、帯同者にも50万バーツの資金証明が求められるビザもあります。これは払うお金ではありませんが、申請の時点で口座に残高を用意しておく必要があります。どのビザを選ぶかの考え方は、次の記事で詳しくまとめています。

学校の入学金・登録料が最も大きくなりやすい
子どもがいる家族の初期費用で、いちばん大きくなりやすいのが学校の入学時の費用です。公表されている主要校の例は次のとおりです。
- Bangkok Patana School:申込料4,000バーツ+入学金250,000バーツ+デポジット50,000バーツ(合計304,000バーツ)
- Shrewsbury:申込料5,000バーツ+入学金225,000バーツ+返金されるデポジット225,000バーツ(合計455,000バーツ)
- NIST International School:申込料6,000バーツ+評価料2,500バーツ+返金されない登録料265,000バーツ
- 泰日協会学校(バンコク日本人学校):入学金160,000バーツ(2026年度)
子ども3人なら、この金額がそれぞれ3人分かかります。たとえば日本人学校なら入学金だけで48万バーツ、インターナショナルスクールなら90万バーツを超えることもあります。きょうだいの割引の有無などは学校ごとに違うため、入学を検討している学校に直接確認しましょう。
住まいの契約と家具・家電の費用
住まいでは、契約時にまとまったお金が必要になります。家具付きの物件が多いコンドミニアムなら、家具・家電の購入費を抑えられます。一方で、子ども用の家具や寝具、生活用品などは家族の人数分そろえる必要があります。
契約時に払う費用(前払い家賃や保証金など)の条件は物件ごとに違います。内見のときに、合計でいくら必要か、退去時にどこまで返ってくるかを確認しておきましょう。
家族の毎月の生活費とシミュレーション
毎月の生活費は、家賃、学費、食費、光熱費、交通費などの合計です。家族の場合は、家賃と学費が全体の大部分を占めます。ここでは、目安となる金額と、子ども3人の学費の試算を紹介します。
家族の生活費の目安は月10万〜15万バーツ
バンコクの生活費を解説した記事では、家族で暮らす場合の生活費は月10万〜15万バーツ(約40万〜60万円)が目安とされています。ただし、この金額は家族の人数、住むエリア、子どもの学校によって大きく変わります。
たとえば、子連れでバンコクに教育移住した家族の体験記では、家賃16万円、ハウスキーパー(週3回)2万円、光熱費1.5万円、食費4万円、外食3.5万円などで、毎月70万〜80万円ほどかかり、さらに学費やビザの更新費用が加わると紹介されています。この家族のように、日本人向けのサービスを多く使う暮らし方だと、目安より高くなります。
自分の家族の費用を考えるときは、目安の金額をそのまま当てはめず、家賃と学費を先に決めてから、それ以外の生活費を足していく方法がおすすめです。
家賃はエリアと間取りで大きく変わる
家族で住むなら、2〜3ベッドルームの物件が中心になります。解説記事などで紹介されている家賃の目安は次のとおりです。
- 日系の不動産会社で借りる2ベッドルームの最安値:月15万円程度
- プロンポンの家族向け2ベッドルーム以上:月16万円前後〜
- トンローの家族向け物件:月18万円前後〜
- エカマイの3ベッドルーム:月45,000〜96,000バーツ(中央値62,500バーツ)
日本人が多く住むエリアほど家賃は高く、中心部から離れるほど下がる傾向があります。どのエリアを選ぶかは、子どもの学校と通学手段から考えるのが基本です。エリアごとの特徴は次の記事でまとめています。

子ども3人の学費シミュレーション
子ども3人の場合、学費は生活費の中でも特に大きな支出になります。公表されている年間授業料をもとに、3人分を試算しました(入学時の費用は含みません)。
| 学校の例 | 1人あたりの年間授業料 | 3人分の年間授業料 | 1か月あたり |
|---|---|---|---|
| 泰日協会学校(日本人学校) | 146,000バーツ | 438,000バーツ | 約36,500バーツ |
| Bangkok Patana School(最も低い学年) | 515,000バーツ | 1,545,000バーツ | 約128,750バーツ |
| Shrewsbury(最も高い学年) | 1,256,700バーツ | 3,770,100バーツ | 約314,175バーツ |
インターナショナルスクールの授業料は学年が上がるほど高くなるため、実際の金額は子どもの学年の組み合わせで変わります。また、日本人学校とインターナショナルスクールでは、学費だけでなく教育の内容や、帰国後の進路の考え方も違います。学費の詳しい比較は、次の記事でまとめています。

食費・光熱費・交通費など毎月の固定費
家賃と学費以外の生活費は、暮らし方による差が大きい部分です。
- 食費:屋台やローカルの店を使うか、日本食や日本のスーパーを中心にするかで大きく変わります。
- 光熱費:エアコンを使う時間が長いほど電気代が上がります。コンドミニアムの水道代は、1立方メートルあたり40〜80バーツ程度が目安とされています。
- 交通費:BTSやMRTなどの電車を使えます。MRTブルーラインは、2026年7月3日から17〜44バーツの距離制運賃になりました。子どもの通学にスクールバスを使う場合は、その費用も加わります。
日本と同じ食生活や生活用品を求めるほど費用は上がります。最初の数か月は家計簿をつけて、自分の家族の実際の金額をつかむのがおすすめです。
見落としやすい費用(医療・保険、ビザの更新、一時帰国)
毎月の固定費だけで予算を組むと、あとから大きな出費に驚くことがあります。家族の場合は、次の費用も人数分で見込んでおきましょう。
- 医療費・保険料:日本の住民票を抜いて国民健康保険から外れると、海外の医療費は自己負担か民間の保険で備えることになります。
- ビザの更新・延長費用:シングルビザで入国した場合や、DTVで180日を超えて滞在する場合は、タイ国内で延長の手続きと費用が必要です。
- 一時帰国の費用:家族5人分の航空券は、時期によって大きな金額になります。
- 学校の行事や教材などの費用:授業料以外の費用がかかるかどうかは学校ごとに違います。
費用を抑えるための判断ポイント
家族の移住費用は、大きな項目の選び方でほとんど決まります。次の項目を家族で話し合ってみてください。
- □ 子どもの学校を、日本人学校・インターナショナルスクールのどちらにするか決めた
- □ 入学時の費用を、子どもの人数分で計算した
- □ 学校の近くで、予算に合うエリアを選んだ
- □ 家具付きの物件にするかどうかを決めた
- □ ビザの申請料と資金証明を、人数分で用意した
- □ 医療費への備え(保険など)を決めた
- □ 一時帰国の回数と費用を見込んだ
- □ 移住後の数か月は家計簿をつけると決めた
よくある質問
家族でタイに移住するには、最低いくら必要ですか?
家族の人数、学校、住む場所で大きく変わるため、一律の最低額はありません。まず学費と家賃を決め、ビザの資金証明に必要な残高と、数か月分の生活費を合わせて準備するのが安全です。
タイの生活費は日本より安いですか?
ローカルの食事や交通費は安く抑えられます。ただし、日本人が多いエリアの家賃やインターナショナルスクールの学費は高額なため、子どもがいる家族では日本より高くなることもあります。
子どもが3人いると、学費はいくらかかりますか?
2026年度の公表額で、日本人学校なら授業料は3人で年438,000バーツです。インターナショナルスクールでは、学年によって3人で年150万バーツを超えます。入学時の費用は別にかかります。
ハウスキーパー(メイド)は必要ですか?
必須ではありません。共働きの家庭や子どもが小さい家庭では、使っている家族もいます。必要な日数と費用を見て決めましょう。
まとめ:家賃と学費を先に決めれば、予算が見える
家族でタイに移住するときの費用は、項目ごとに「人数分かかるか」を意識すると見積もりやすくなります。最後にポイントを整理します。
- □ 家族の生活費の目安は月10万〜15万バーツ。ただし家賃と学費で大きく変わる
- □ 初期費用は「ビザ」「学校」「住まい」「渡航・引っ越し」の4つに分ける
- □ ビザの申請料と資金証明は人数分かかる
- □ インターナショナルスクールの入学時の費用は、1人26万〜45万バーツ程度になることがある
- □ 日本人学校は、2026年度で入学金16万バーツ+授業料年14.6万バーツ
- □ 子ども3人なら、学費は日本人学校で年43.8万バーツ、インターなら年150万バーツ超もある
- □ 家賃は学校と通学手段から決めたエリアで考える
- □ 医療・保険、ビザの更新、一時帰国の費用も見込む
迷ったときは、「子どもの学校」→「住むエリアと家賃」→「ビザ」→「それ以外の生活費」の順に決めてください。大きな2つ(学費と家賃)が決まれば、家族の予算はほぼ見えてきます。学費や家賃は毎年変わるので、最新の金額は学校や不動産会社に確認しましょう。


コメント