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「バンコクで家族が住むなら、どのエリアがいいのか」「子どもの学校に通いやすくて、予算に合う場所はどこか」。家族でのタイ移住では、住むエリア選びで毎日の暮らしやすさが大きく変わります。
結論から言うと、家族の住むエリアは子どもの学校から先に決めるのが基本です。そのうえで、次のように考えると候補を絞れます。
- 日本人学校や日本語のサービスを重視するなら:プロンポン周辺
- 落ち着いた環境と広さなら:エカマイ
- 家賃を抑えたいなら:オンヌット
- インターナショナルスクールの近くなら:シーナカリン方面
この記事では、エリアの選び方、家族に人気のエリアの特徴と家賃の目安、家探しの手順と内見のチェックポイントを整理します。
この記事のポイント
- 多くの家族は、学校を先に決めてから近くの住まいを探す
- 日本人の子育て世帯は、スクンビット地区に多く住んでいる
- 日本人が多いエリアほど家賃は高く、中心部から離れるほど下がる傾向がある
- 入居したら、大家が入国管理局に届け出る「TM30」も確認する
家族でバンコクに住むエリアの選び方
バンコクは渋滞が多く、同じ距離でも時間帯によって移動時間が大きく変わります。そのため、家族のエリア選びは「人気のエリア」から探すより、毎日の通学と通勤から考えるほうが失敗しにくくなります。
まず子どもの学校と通学手段から決める
バンコクに住む家族の多くは、先に子どもの学校を選び、その近くでコンドミニアムを探すと言われています。理由は、子どもが毎日通う学校までの移動が、家族の暮らしでいちばん負担になりやすいからです。
通学手段によって、選ぶべきエリアも変わります。
- スクールバスを使う場合:バスのルートや停留所に合うエリアを選ぶ
- 親が送り迎えする場合:朝夕の渋滞の時間帯に、実際どのくらいかかるかを確認する
- 電車(BTS・MRT)を使う場合:駅から家、駅から学校までの距離を確認する
子どもが3人いて学校が別々になる場合は、全員の通学をまとめて考える必要があります。学校の選び方と学費は、次の記事でまとめています。

家族向けの間取りと家賃の目安
家族で住む場合は、2〜3ベッドルームの物件が中心になります。不動産会社や解説記事で紹介されている家賃の目安は次のとおりです。
- 日系の不動産会社で借りる2ベッドルームの最安値:月15万円程度
- プロンポンの家族向け2ベッドルーム以上:月16万円前後〜
- トンローの家族向け物件:月18万円前後〜
- エカマイの3ベッドルーム:月45,000〜96,000バーツ(中央値62,500バーツ)
同じエリアでも、建物の新しさ、駅からの距離、部屋の広さで家賃は大きく変わります。家賃は家計の中で学費と並ぶ大きな支出なので、生活費全体のバランスを見て予算を決めましょう。

日本語のサービスがどこまで必要かを考える
日本人が多く住むエリアには、日本のスーパーや日本食の店、子どもの習い事や塾などがそろっています。移住したばかりで言葉に不安がある家族には心強い環境です。
一方で、日本人向けのサービスが多いエリアほど、家賃や物価は高くなる傾向があります。「最初の1年は日本人が多いエリアで暮らし、慣れたら家賃の安いエリアに移る」という考え方もあります。家族が日本語のサービスをどこまで必要とするかを話し合っておきましょう。
家族に人気のエリアと特徴
ここからは、家族に人気のエリアの特徴を紹介します。どのエリアにも良い点と気になる点があるので、学校の場所と予算に合わせて比べてください。
エリア別の比較
| エリア | 特徴 | 家賃の目安 | 向いている家族 |
|---|---|---|---|
| プロンポン | 日本人が最も多く、日本語のサービスが充実 | 家族向けで月16万円前後〜 | 日本人学校に通う、日本語の環境を重視する |
| トンロー | 治安が良く、商業施設や日本食も多い | 家族向けで月18万円前後〜 | 便利さを重視し、予算に余裕がある |
| エカマイ | 日本人が多いが落ち着いた雰囲気で、緑が多い | 3ベッドルームで月45,000〜96,000バーツ | 便利さと落ち着きの両方がほしい |
| オンヌット | 家賃が比較的低め | 中心部より低め | 家賃を抑えたい |
| シーナカリン方面 | インターナショナルスクールや病院が多い | 物件ごとに確認 | 近くのインター校に通う |
プロンポン
プロンポンは、バンコクで最も日本人が多く住むエリアです。日本人向けのスーパー(フジスーパー)や日本食の店、子どもの習い事、塾、学校のスクールバスなど、子育てに必要なものがそろっています。日本人だけが住んでいるような物件も珍しくなく、子連れの家族にとって最もスタンダードなエリアと紹介されています。
そのぶん家賃は高めです。日本語の環境で安心して暮らしたい家族や、日本人学校に通う家族に向いています。
トンロー
トンローは、治安が良く、日本食や商業施設にも困らない住みやすいエリアです。ただし、物価はバンコクの中でもかなり高めとされています。家族向けの物件の家賃も、プロンポンより高めの目安が紹介されています。
エカマイ
エカマイは、プロンポン、トンローに次いで日本人の居住率が高いエリアです。2つのエリアより落ち着いた雰囲気で、緑が多く歩きやすい街並みと紹介されています。3ベッドルームの家賃は月45,000〜96,000バーツ、中央値は62,500バーツという調査があり、家族向けの広い部屋も探しやすいエリアです。
オンヌット
オンヌットは、家賃が比較的低めのエリアです。バンコクの開発が中心部から周辺に広がる中で、日本人の住まいもラマ9世エリアやオンヌットエリアに広がってきたと紹介されています。家賃を抑えたい家族の候補になりますが、子どもの学校までの通学時間は必ず確認しましょう。
シーナカリン方面
シーナカリン方面には、Wells International SchoolやBangkok Prep International Schoolなど、インターナショナルスクールが複数あります。大学や病院などの施設もそろっています。これらのインターナショナルスクールに通う家族は、学校の近くのこのエリアが候補になります。
家探しの手順と内見のチェックポイント
エリアの候補が決まったら、実際の物件探しに進みます。家族の場合は、子どもの安全や通学のしやすさなど、1人暮らしとは違うチェックポイントがあります。
家探しの流れ
- 子どもの学校と通学手段を決める
- 学校に通いやすいエリアと、家賃の予算を決める
- 不動産会社に条件(間取り、家賃、入居時期、家具付きかどうか)を伝える
- 候補の物件を内見する(できれば通学する時間帯に、学校までの道のりも確認する)
- 契約条件(家賃、契約期間、前払い・保証金、退去時の返金)を確認して契約する
- 入居後、大家がTM30を届け出たかを確認する
内見のチェックリスト
- □ 学校までの実際の移動時間(朝の時間帯)
- □ スクールバスの停留所や、駅までの距離
- □ 子どもの人数に合う部屋数と広さ
- □ ベランダや窓まわりの安全対策
- □ プールや遊び場など、子どもが使える共用施設
- □ 家具・家電の有無と状態
- □ 近くのスーパー、病院、公園
- □ 契約期間、前払い・保証金、退去時の返金の条件
- □ TM30の届け出を大家がしてくれるか
入居後の届け出(TM30)を大家と確認する
タイでは、住居の所有者(大家など)が、外国人が滞在を始めてから24時間以内に、入国管理局へ「TM30(滞在地の通知)」を届け出ることになっています。TM30は、入国後に必要な90日レポートの手続きにも関わります。契約のときに、大家が届け出てくれるか、家族全員分が届け出られているかを確認しておきましょう。
入国後の手続きやビザの選び方は、次の記事でまとめています。

よくある質問
日本人が多いエリアに住むべきですか?
言葉に不安がある場合や、日本人学校に通う場合は安心です。ただし家賃や物価は高めになるため、予算と、日本語のサービスがどこまで必要かで判断しましょう。
家を決めてから学校を探してもいいですか?
おすすめしません。バンコクは渋滞が多く、学校までの通学時間が毎日の負担になるため、学校を先に決めてから住まいを探すのが基本です。
最初はホテルやサービスアパートに住むべきですか?
到着してから内見して決めたい場合は、短期間だけホテルやサービスアパートに滞在する方法もあります。そのぶん費用はかかるので、初期費用の予算に入れておきましょう。
家具付きの物件は多いですか?
コンドミニアムは家具付きの物件が多く、家具・家電の購入費を抑えられます。子ども用の家具や寝具は別に用意が必要です。
まとめ:学校→通学→予算の順でエリアを絞ろう
バンコクで家族が住むエリアは、学校と通学手段で大きく絞り込めます。最後にポイントを整理します。
- □ 住むエリアは、子どもの学校を決めてから選ぶ
- □ スクールバス、送り迎え、電車など、通学手段に合うエリアを選ぶ
- □ 日本人学校に通う家族はスクンビット地区(プロンポン周辺)が多い
- □ 落ち着きと広さならエカマイ、家賃重視ならオンヌット
- □ シーナカリン方面には、インターナショナルスクールが複数ある
- □ 日本人が多いエリアほど家賃と物価は高め
- □ 内見では、通学時間・安全対策・契約条件を確認する
- □ 入居後は、大家がTM30を届け出たか確認する
迷ったときは、「学校」→「通学手段」→「家賃の予算」→「日本語のサービスの必要度」の順に考えてください。候補のエリアが2〜3か所に絞れたら、実際に通学する時間帯に学校まで移動してみると、住んだあとの暮らしがイメージしやすくなります。


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